普段の日常とか、依頼の仮プレイングとかを適度に適当に綴るつもり。
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◆「リアルタイムイベント『ディスティニーサーガ』前夜」...2009/06/21 AM01:30
「……よしっ! またひとつ撃破!」
広大な草原にどこからともなく湧いてくるモンスター。
私はすぐにマウスを動かし、PTメンバーのファイターやナイトをクリックして攻撃力をアップさせる魔法を唱える。
エフェクトが浮かび上がり効果が出たら後方へ移動し、パーティ情報を確認。
誰かのHPが半分を切りそうなら、自分の残りヒール使用回数と相談して、回復。
そして時にはチャットで他愛もない雑談……。
こんな機械的な作業を(寝るときと食事するときとお風呂入るとき以外)ずっとやっている。
かれこれもう、50時間はプレイし続けているのかもしれない。
ときどき部屋の壁に掛っている時計を見ないと、時間の感覚が薄れてくる。
寝る前にベッドで本を読んでいたらついつい外が白みがかるまで読みふけっていたということはあるけれど、
ゲームを、それもネットゲームをこんなにやったのは生まれて初めて。
最初は物珍しさもあって楽しかったけれど、だんだんと作業感が高まってくる。
普通だったら私はこんなことはしない。本を読んでいる方がずっと楽しいし、目にもやさしいし。
それでも、私たちにはこのゲーム『ディスティニーサーガ』をやらないといけない理由があった。
木曜日の夜、私はMMORPG『ディスティニーサーガ』のことを知った。
このゲームは“参加者の魂を奪う呪いのオンラインゲーム”。
ゲームのキャラクターの死亡回数がかさむと、そのプレイヤーの魂まで奪われてしまう。
しかも今度の日曜、つまりは今日、“参加プレイヤーを皆殺しにして、全員の魂を回収する”イベントが発生する。
大量のモンスターが街を蹂躙し、破壊しつくして……ゲーム内でも、現実でも、ゲームオーバー。
何者の仕業かはわからない。
魂を回収して、その先に何を企んでいるのかもわからない。
本当ならイグニッションして敵の中枢に攻め込むのが筋なのだろうけれど、
サーバの置き場所や管理事務所がわからない以上それもできない。
謎だらけの相手。
それでもしようとしていることは世界結界によい影響を及ぼすとは到底思えないし、
何よりこれ以上の犠牲者がでないようにするのが私たちの役目。
絶対に、野望を阻止してみせる!
ということで私たちは、ゲーム内のイベントに対して、ゲームに参加して陰謀を防ぐという手段に出た。
アイテムを買うお金は銀誓館学園が支給してくれている。ウェブマネーとかG-MONEYとかで。
相変わらずどこから資金を集めているのかわからないのがちょっと気になる。
……それにしても。
熱さまシートを貼り替えて、傍らにあったリポビタンDの残りをちょっと口に含む。
「お肌荒れるよね、きっと……」
狩りはひと段落した。今は中世のような街並みの“ログインポイント”に戻っている。
他にも大勢のチャット画面を開き、いったん仮眠を取ることを仲間たちに告げる。
皆の命には代えられないけれど、いったんリフレッシュは必要。
何より本番はあした……いや、今日の朝9時。その時には起きていないといけない。ここで倒れたら本末転倒。
それに何より、身体が眠りを欲していた。
ログアウトしてパソコンをスリープ状態に。
画面が暗くなると同時に、私はベッドに倒れこんだ。
枕元から携帯電話を手探りで探し、アラーム時間を午前3時半にセット。
このくらい休めば少しは回復しているはず。そう信じて、まぶたをゆっくり閉じる。
意識がもやもやとしてくる中、ふと思う。
イグニッションしてゲームやればいつもよりも判断力やマウスクリックの正確性が上がるのかな……。
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HN:
秋風なつき
年齢:
28
性別:
女性
誕生日:
1995/10/13
職業:
小学生魔弾術士
趣味:
読書
自己紹介:
※このblogは、ゲーム「シルバーレイン」のキャラクター秋風・なつき(b03469)が書いている設定でお読み下さい。
実際の人物、事件、団体、ゴースト、ツンデレ等とは一切関係ありません。恐らく。
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この作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。イラストの使用権は作品を発注したお客様に、著作権は赤霧天樹に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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